作業療法でいう作業には幅広くて奥深い内容が含まれます。作業、生活、生活行為、行動等の表現で示されますが、環境などとの相互作用を合わせて検討することは避けられません。

それを理解するには一つの理論やモデルや考え方では理解できないと考えています。作業療法の内容だけではなく、他の領域の多くの理論や考え方を適切に持ち寄って検討する必要があると考えます。

特に精神障害領域には、その歴史や考え方等独特のものがあります。日本に特徴的な側面も多々あり、幅広な見方と焦点化した多角的な捉え方が重要です。

筆者は、作業療法士であることを活かし、特に認知行動療法、集団療法、自己効力感、ピアの力やその活動等に関して、研究したり、当事者たちのグループに作業療法士として参加し、関わりを持たせていただいています。

当事者たちのみならず私たち皆が歩むリカバリーの道を切り開いていきたいと思っています。

研究に関しては、まだまだ勉強不足の面が否めませんが、多面的な視点が必要だと実感しています。仲間として一緒にリカバリーの道を歩んでいきましょう。